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【便利帳】知らないと恥をかく!熨斗の種類

日本初!ピクルス専門学校「ピクルスアカデミー」開校

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日本初!ピクルス専門学校「ピクルスアカデミー」開校



大人としてのマナーの1つに必ずあがってくるものが、熨斗(のし)の書き方があります。

と言ってもほとんどの人がその時になって本やネットなどで調べてなんとかやりすごしているんじゃないでしょうか?かく言う私もそうなのですが、萩野菜ピクルスでは贈り物としてご購入される方がとても多く熨斗をつけてほしいという依頼に私自身何度も調べながらミスの無いように応えてきました。

今回はその経験で得た知識を自分の忘備録としてもここに書き記しておこうと思います。

1.熨斗(のし)とは

みなさん、熨斗ときいてすぐ思い浮かべるのはどんなものですか?これ結構勘違いをしている人が多いのですが、熨斗というのは…
熨斗とは
この緑で囲っている所の事を言うんですね。

今でこそこの様に絵で描かれていたり、紙を折り合わせて作られたりしていますが本来は「干した鮑(あわび)」を紅白の紙に包んでいたのです。それを現在の熨斗では黄色い部分が鮑として表現されており、その周りを紅白の紙で包んでいるという訳です。

なるほど〜。

現在では熨斗水引が描かれている紙を総称として熨斗紙(のしがみ)と呼ばれていますが(当店でもそう呼んでいます)、本来は別々の物なんです。


2.水引(みずひき)の種類を間違えると大変な事に!!

その熨斗の下にある紐の様なものを水引(みずひき)と言います。よく贈答用などで見かけますよね。

起源については諸説ありますが室町時代に中国と取引をしていた際に中国からの箱には全て紅白の紐が巻き付けてありました。

これは単に中国が輸出用の荷物を区別する為に付けていただけなのですが、受け取った側の日本が「贈答用の物には紅白の紐を付けるんだ!」と勝手に勘違いをしてしまい、以来贈答用には紅白の紐で結ぶという習慣が出来たそうです。

文化の始まりってそんなもんなんですよね(笑)

2-1.水引の結びの種類

さてさて、そんな勘違いから生まれた水引ですが結び方によって意味合いが全く変わってきます。これを間違ってしまうと「ケンカ売っとんのか!?」「この常識知らず!」など相手にとても不快な思いをさせてしまうので絶対に間違わない様にしましょう。

2-1-1.蝶結び

熨斗蝶結び

これは水引を蝶結びにしたものです。

意味合いとしては「何度も解いて結び直せる事から何度繰り返しても良い事柄」、つまり何回あっても良い出産祝いや、お中元などに使います。

《用途》出産祝い、入学祝い、お中元、お歳暮、新築内祝い、引っ越し祝いのお返し、記念品など

2-1-2.結び切り

熨斗結び切り

蝶結びとは逆に結び切りは「一度結ぶと解けない事から、一度だけのお祝い事、二度と繰り返さぬ様に」との願いを込めて、結婚祝い、快気祝い等に使います。

《用途》結婚祝い、結婚内祝い、引き出物、快気祝い、災害見舞い、見舞い返しなど

2-2.水引の本数

水引は基本的に奇数本数で結ばれています。これは「偶数を陰数、奇数を陽数」とする古代中国の陰陽説をもとに考えられています。

私たちがよく目にするのは5本束のものなのですが、中には3本や7本10本などもあります。

これは3本結びは5本を簡素化したもの7本結びは5本結びをより丁寧にしたもの10本結びは偶数としてでは無く奇数の5本を倍数にした二重陽結びで「両人と両家が互いに手を結び合った形を表す」として婚礼関係に用いられます。

熨斗結び切り10本
写真は10本結びきりです。9本は奇数ですが、「苦」を連想させるので用いません。

2-3.水引の色

水引の色は金銀、紅白、白黒など様々。用途にあった水引の色を選びましょう。

2-3-1.慶事、結婚などの場合

《婚礼水引》※左が銀、右が赤
婚礼のお祝いやお祝い返しの引き出物。熨斗あり。

婚礼水引

《祝水引》※左が金又は白、右が赤
一般的なお祝いの祝賀品やお祝い返し品。白が印刷できない事があるので白の部分は金色で代用可。熨斗あり。
熨斗蝶結び

《見舞水引》※左が金又は白、右が赤
傷病の見舞い品や風水害などの災害時の見舞い品。熨斗無し。結び切り。快気祝い等にはこれに熨斗を付けた物を使用します。
見舞水引

《赤棒水引》
祝水引では仰々しいとする場合に用いるもので、記念品・賞品・景品・粗品などに使用します。
赤棒水引

2-3-2.弔事の場合

《佛水引》※左が白又は銀、右が黒又は藍色
弔事一般に使います。蓮の絵のないものは、仏教・神道・キリスト教など各宗教共通で使う事が出来ます。
佛水引

《黄水引》※左が白又は銀、右が黄色
「佛水引」では喪の意味合いが強過ぎる場合は「黄水引」を用います。また、キリスト教などの場合は「仏」のイメージが強い佛水引より黄水引を使用した方が良いでしょう。
黄水引

3.まとめ

いかがでしたでしょうか?結構奥が深くてびっくりしたでしょう?実はもっともっと細分化されており、これよりまだ細かいのですが最近は昔程こだわる人も少なくなってきており簡略化される傾向にあります。

めでたい時は紅白、悲しい時は白黒、何度でもうれしい事は蝶結び、一度っきりで十分という事は結び切り

と覚えておけば特段失礼に当たる事はないので頭の隅っこにでもいれておけば良いと思いますよ♪
熨斗の用途一覧
(出典:https://zo-to.net/)

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